MASAYUKI KINUTA

 

1974年奈良県生まれ。キノコ学者を父に持ち、幼少の頃から動植物や昆虫などに強い興味を持つ。1993年より作品の制作を開始。ファッションブランドとコミッション契約し制作を請ける。2020年、コロナ禍で立ち止まった。自分の表現したいものは作れているのか?2021年、13年ぶりに自身の名前で作品発表を行う。 父譲りの観察力をもとに、布を用いてオールハンドメイドで数々の動物を創り出す。一口に布といっても、尾州のスーツ地のマス見本素材からアンティークリネン生地に至るまで、小さなはぎれをつなぎ合わせ、本物さながらの驚くような躍動感を表現する。瞬間を切り取った猫、眼光の鋭い梟、そして不思議な魅力を感じるウサギなど… その作品の数々は、誰もが子供のころに感じた動物の不思議な魅力と、最も大事にする、何とも言えない表情を持つ”布の彫刻”である。現在は、都内ギャラリーにて新作を発表しながら、国内各地で作品を展開中。